Oh! X68000Z 。現代に蘇ったパーソナルワークステーション

こんにちわ、エンジニアの坂口です。

X68000、それもX68000Zを最近触ったこともあり、おっさんがめっちゃ早口で言ってそうなオタ話をだらだらと書いてみようと思います。

■ そもそもX68000って

1980年代後半まだ昭和の頃にSHARPが出していた国産パソコン「X68000」シリーズ(正確にはパーソナルワークステーション(^o^)ノ)。
当時のスペックとしてはかなり高くてそれまでのパソコンが非力でむりやり頑張ってアーケードゲームの移植作品なんか動かしていた中、X68000はサクッと動作させてしまう感じで。音源も良かったしね。詳しくはWikipediaで。

本体付属のグラディウスが動作しているのを見たときはホントすげーなーっと。
ただ、当時はパソコンなんて高嶺の花、お値段も子供の自分が手にできるものではありませんでした。

結局最初に手に入れたプログラミング環境がファミリーベーシック(^o^)ノ
ベーマガにはほんとお世話になりました。

時は流れ、大学生になり学校に設置されていたUNIX、Sun Workstationでサーバ構築やらネットワークやらプログラミングの勉強したりしていました。
当時流行ってたWindows95ノートPCを学校の授業用で強制レンタル購入でWindowsマシンも使うようになったり。

しかしX68kのことは知人が持ってて使っていたのは知ってたけどすっかり忘れていました。

■ X68000ACEを入手!

そんな中、とある知人から古いパソコンいらんから買い取ってくれない?と。

早速見にいってみるとX68000ACE!ソッコーで譲ってもらいました。(しかも格安で)
ホントはX68000XVIぐらいの機種が欲しかったけど、1990年代後半当時でも中古でもX68000関連はいい感じのプレミア値段だったし超ラッキー!

で。早速やったことが「クロックアップ」
自作PCでよくあるBIOS設定変更みたいなお手軽ではなく、本体の基盤についてる水晶発振器をハード的に交換するやつです。
いきなりハードウェア改造かよ!って感じですが「バックアップ活用テクニック」通称「バッ活」というマイバイブルを手に。

必要な水晶発振器やら元のクロックで動作もできるように切替用スイッチなど各種部品を買い集め、お手制の簡易プリント基板作ったりしてハンダゴテ片手に悪戦苦闘して改造してました。

壊したらどうしよう、より、なんとか動かしたい!の気持ちが勝って、電源ONで動いたときはほんと嬉しかった!

前期型のACEだったので、MC68000 10MHz → 12.5MHz程度で動作!(だったとおもう)
体感的にも少し動作が早くなった感じでした。

その後は…

  • X68k本体の色(グレー)をチョイキズとか変色とかあったのでメタリックレッドに塗ったり

  • LEDを青く交換したり(まだ青色LED無い頃でしたのでエセ青でしたが)

  • メガドライブのコントローラをX68kに繋ぐコネクタ作ったり

  • パソコン通信でX68k関連のBBSで情報仕入れたり

  • コミケ(晴海時代)にX68k同人ハード(Mercury Unit やら Neptune-Xやら)買いに行ったり

とX68k仲間やら大学の先輩たちと大学生活を満喫?していました。

ソフトウェア・プログラムは?というと

  • 作りかけ未完成ゲームのソースやら

  • パソコン通信用のBBSホストをカスタマイズしたソースとか

  • 雑誌の楽譜元にMMLやらMIDIやらで頑張って鳴らしたお気に入りの曲データとか

がFDDやらMOのどっかにあったような消しちゃったような。
当時は、ソースコード管理?なにそれおいしいの?て感じでした。

X68k関連といえば、
susie.x、TwentyOne.x、mint.x、MMDSP、MASL、SFXVI、TDQ、Mercury Unit、Neptune-X
この辺のキーワードに引っかかる人、、、どれくらいいるのかな?

■ 時を超え X68000Z 現る

ただそんな熱い日々も引っ越しやら就職やらとともに熱も冷めて忘却の彼方へ。
そして20数年の月日が経った頃

X68000Zだ、と、、

な、なんだってー(例のAA)

最初X68000Zのことをネットニュースで見つけたときはそれまでも何種類かあったX68k風のラズパイケースに入れたX68kエミュレータのセットかな、BIOSがSHARPから公開されているんでエミュ動作させるの問題ないだろうし、ぐらいに軽く流していました。

かなり前にEx68やらXM6なんかのX68kエミュレータ試したことあったっなあとか。

ですが、見れば見るほど細部まで完全にこだわりの逸品。

最終的にどこまで再現できるのだろうかとおもわずクラファンをポチっと。
キーボードやらマウスまで現代風にはなってますが再現されていてすごい!

X68000 Z LIMITED EDITION EARLY ACCESS KIT

当初予定より10倍以上の金額集まってるのみるとX68kに思い入れのある人が沢山いることを知って胸熱でした。

ていうか、ラズパイと専用基板で実機X68kをパワーアップするハードウェア「X68000 MPUアクセラレータ PhantomX」なんて作っている方がいたり今でも実機をメンテして動かしているすごい人たちがいて目頭熱くなります…。

 

そうだった、X68000界隈の人たちのモットーは

無いものは自分たちで作る

だったことを思い出した平日の午後。

ホントの意味の自作、DIYって奴。

 

■ で、X60000Zは何に使うの?

飾る。眺める。時々起動する。

それでいいのか!
いや、気持ちの問題です!
飾っておくだけでもかっこいいじゃん(思考停止)

もちろんなんか活用方法見つけたいけどねー。

ちなみにマウスもキーボードも普通のUSB接続でWindowsでも動作するとのことだったので、Macでも試したら動作しました。
久々にメカニカルなキーボードをかちゃかちゃできた!

■ そして X68000 Z PRODUCT EDITION BLACK MODEL

次の伝説が生まれる!モニタまで再現かよ!
https://www.zuiki.co.jp/products/x68000z/
https://www.zuiki.co.jp/x68000z/black/

最近プラモ関連ぐらいしか物欲湧かなかったけどちょっと欲しいかも。
また同じの買ってきてー状態のエンドレス?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

AUTHOR

坂口 昌己

坂口 昌己 シニアエンジニア

PHPとかCakePHPとかで色々作ってます。
今はbaserCMSとかEC-CUBEとかやってます!

AUTHOR'S POSTS

NEW POSTS

RELATED